【高校生クイズ】=志賀直哉論 (冒頭部分)中村光夫/初出「文学界」(昭和28・1〜12)

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志賀直哉論 (冒頭部分)

中村光夫/初出「文学界」(昭和28・1〜12)




 大正期の作家のうち、【●●直哉】ほど生きた影響を深く現代文学に与へてゐる人はゐません。鴎外、漱石といへどもこの点では到底彼に及ばないのです。
 【●●麟太郎】が「【志賀●●】は日本文学の故郷」と云つたのは戦前のことですが、たんに武田だけでなく、【●●文雄】のやうにやはり仕事の性格から見れば直哉の対極をなすと思はれる作家も、「先輩作家から受けた影響といへば、やはり【志●●哉】だ。【●賀直●】の影響は、文体とかなんとかいふことではなくて、いはば小説を書く態度の問題だつた。」
 と最近の「文学」誌上で、おそらく多くの人々に意外の感を与へる言葉を吐いてゐます。
 【●●秀雄】の作家論の処女作が【志●●●】にたいする熱烈な讃辞であつたのはひろく知られてゐますし、【●●康成】も彼にはときどき反撥しながら、その文章には一貫した敬意を払つてゐます。
 【●●利一】の生涯も、【片岡良一】の言葉をかりれば、「リアリズムの道が【●●●哉】氏で極まつたといふ考へ方の生んだ悲劇」でした。
 戦後の作家のなかで、【●●作之助】、【●●治】などが【●賀●●】に必死な反抗の姿勢を見せたのは、僕等の記憶に新たなところですが、


(続きは書店または図書館にて...)



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志賀直哉論 (冒頭部分)

中村光夫/初出「文学界」(昭和28・1〜12)



   祖父直道

     一

 大正期の作家のうち、志賀直哉ほど生きた影響を深く現代文学に与へてゐる人はゐません。鴎外、漱石といへどもこの点では到底彼に及ばないのです。
 武田麟太郎が「志賀直哉は日本文学の故郷」と云つたのは戦前のことですが、たんに武田だけでなく、丹羽文雄のやうにやはり仕事の性格から見れば直哉の対極をなすと思はれる作家も、「先輩作家から受けた影響といへば、やはり志賀直哉だ。志賀直哉の影響は、文体とかなんとかいふことではなくて、いはば小説を書く態度の問題だつた。」
 と最近の「文学」誌上で、おそらく多くの人々に意外の感を与へる言葉を吐いてゐます。
 小林秀雄の作家論の処女作が志賀直哉にたいする熱烈な讃辞であつたのはひろく知られてゐますし、川端康成も彼にはときどき反撥しながら、その文章には一貫した敬意を払つてゐます。
 横光利一の生涯も、片岡良一の言葉をかりれば、「リアリズムの道が志賀直哉氏で極まつたといふ考へ方の生んだ悲劇」でした。
 戦後の作家のなかで、織田作之助太宰治などが志賀直哉に必死な反抗の姿勢を見せたのは、僕等の記憶に新たなところですが、


(続きは書店または図書館にて...)



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