聞き手にジャーナリストの江川紹子を迎え、若者たちと討論するというスタイルはこの時に確立

【検索の達人 ■■■】■■■に文字を記入!
高大連携情報誌 調べもの新聞
【ブログ=穴埋め・論述問題】


真剣10代しゃべり場

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索

真剣10代しゃべり場』(しんけんじゅうだいしゃべりば)は、2000年4月8日から2006年3月31日までNHK教育テレビで放送された討論番組。

目次 [非表示]
1 概要
2 放送時間
2.1 本放送
2.2 再放送
3 ナレーション
4 番組の問題点
5 備考
6 パロディ
7 関連項目
8 脚注

概要 [編集]
全国から選ばれた10代の収録参加者15人が、毎回1つのテーマに沿って討論(ディベート)し合うという内容の番組である。「司会者なし、結論なし」というスタイルで若者たちが討論し合う様は斬新で、放送開始当初より話題を呼んだ。

番組は毎回、レギュラーメンバー15人の中から1人ずつがその回番組で話し合いたいテーマを持ち寄り、討論を繰り広げていた。また、レギュラーメンバー以外にも一般視聴者が、「道場破り」と称して随時討論に参加していた。道場破りには「その1」と「その2」の2つのカテゴリがあり、前者は道場破り自らはテーマを提案せず、あくまで参加者の1人として討論に加わるというもので、後者は道場破り自らがテーマを提案し、討論を起こすというものだった。2005年度からは「その2」、すなわちレギュラーメンバーに問いかけたいテーマがある視聴者のみを募集するようになった。ほか、元10代の「おとな」の文化人や芸能人が1人ゲストで出演し、社会経験が未熟な視点のままで行われている彼らの討論に対して大人の視点から様々なコメントを述べていた。番組は、その回のテーマを提案した人物の私生活に密着したVTRも併せて放送していた。

番組はおよそ3か月ごと(1クール)を1期と区切り、その都度メンバーの入れ替えを行った。第7期からは10人制へ変更された。

この番組は、1998年から2006年までNHK教育不定期に放送された『少年少女プロジェクト 聞きたい!10代の言い分』の討論企画が直接のルーツになっている。聞き手にジャーナリストの江川紹子を迎え、若者たちと討論するというスタイルはこの時に確立している。これがスピンオフする形で独立したのがこの『真剣10代しゃべり場』である。NHKは1980年代にも『YOU』や『土曜倶楽部』、1990年代前半にも『青春トーク&トーク』や『ニューエイジディベート』といった同じような主旨の番組を放送しており、云わばこの手の番組はNHKお家芸である。しかし、その後の影響度を考えるならば、『真剣10代しゃべり場』は前述の『YOU』以来の反響を呼んだ番組であったと言える。

放送時間 [編集]
本放送 [編集]
毎週土曜 18:30 - 19:10 (2000年4月8日 - 2001年3月24日) - 3月最終週のみ放送を休止し、代わって番組の再々放送『しゃべり場アンコール』を放送。
毎週土曜 21:00 - 21:45 (2001年4月7日 - 2003年3月1日) - 4月第1週まで放送を休止し、代わって『しゃべり場アンコール』を放送。
毎週金曜 23:30 - 24:25 (2003年4月11日 - 2006年3月31日) - 24:15からの10分間は、視聴者から届いた番組への意見を紹介する『しゃべり場ホームページ』を放送。
再放送 [編集]
毎週土曜 11:00 - 11:45 (2003年4月12日 - 2004年4月3日)
毎週日曜 15:00 - 15:45 (2004年10月3日 - 2006年3月26日)
ほか、『学校放送ライブラリー』の放送が休止になる夏休みや冬休みには、『ETVライブラリー』枠で『しゃべり場アンコール』を放送することもあった。
ナレーション [編集]
奥田民義
番組の問題点 [編集]
討論は、名門校・進学校の生徒や不良経験者など特定のメンバーに主導権を握られることが多く、それ以外の参加者は発言しても遮られたり、茶々を入れられたりしてまともに話を聞いてもらえないことが多かった。そればかりか、過去にいじめられた経験を告白した者や、おたく、在日外国人、定職に就いていないフリーターなどを異端と見なして槍玉に挙げ、集中的に遣り込める様子もしばしば見受けられた。

記念すべき放送第1回目では、『いじめ』をテーマに討論が行われた[1]。いじめを受けたことがあるメンバーがテーマの提案者となり、フリップボードなども用いながら熱心に主張した。しかし、他のメンバーは提案者が気弱で口下手なのをいい事に彼を嘲笑し、さらには「俺(私)もいじめをしていた。いじめられる側に問題があるんじゃないの」などといじめを正当化する持論を展開した。放送第1回目にして後の番組の方向性を決定付ける出来事でもあったが、いじめを正当化させて結論付けた事で抗議の電話もあった[要出典]。
進学校に通う高校生が提案した回のテーマは、『流行にのるって恥ずかしくない?』だった[2]。提案者が「元不良」という経歴を持つメンバーに意見をしたところ、この元不良は「場数を踏んでいない奴が偉そうな事を言うな!」と一方的に怒鳴りつけ、その後彼に一切の発言をさせようとしないという一幕があった。そうした事で放送終了後にその元不良に対しての批判が視聴者から出てきたのか[要出典]後の放送でこの元不良は、修羅場(非行や喧嘩など)を経験していない提案者の様な人間は「世間知らずだからムカついた」と“キレた”理由を明かしたが、逆にその事に対しても批判があった[要出典]。
上記の元不良が提案した回のテーマは、『不良経験って無駄なこと?』だった[3]。このメンバーは過去に自らが起こした犯罪行為の数々を美化・正当化し、暴走行為をしてパトカーに追跡された経験ですら武勇伝の如く振り返るなど独特の持論を展開し、その回はさながら彼の“独演会”の様相を呈していた。メンバーの大半は彼の主張に同調し、「道場破り」として出演した萩原聖人は、「俺も昔はワルかった」と過去を告白、「長い人生には強さが必要なときが何度かはある。俺も不良経験によって強さを身につけたと思う」などと理解を示したが、放送終了後には元不良と萩原に対して賞賛する声があった反面、「自分勝手な元不良を降板させろ!」「不良経験を美化する荻原に同調出来ないし、不愉快だ!」などの厳しい批判もあった[要出典]。
重度の身体障害者を家族に持つ女子高校生が提案した回のテーマは、『「ムカツク」って言葉やめませんか?』だった[4]。当初はテーマに沿った討論が繰り広げられていたが、「いじめ」の話に及ぶと、提案者が「家族に重度の身体障害者がいて、私もその家族もいじめを受けた」と告白した。すると、他のメンバーが「シンショウ(身体障害者の略、侮蔑語)」という差別用語を連呼し、提案者を泣かしてしまった。放送終了後、番組公式サイトには「シンショウという言葉は不愉快」といった多数の抗議が寄せられた。
2002年2月、東京都青少年教育審議会より「問題を抱えている青少年ばかりを意図的に出演させて、平均的な主張であるかのように見せる制作スタンス自体が間違っている」との理由で有害番組の指定を受けている。
備考 [編集]
4期生の酒井健太は、現在競輪選手として活躍中である。
8期生の依知川絵美オスカープロモーションに在籍し、2006年まで美少女クラブ31のメンバーとして活動していた。オスカープロモーションには番組出演当時から所属していて、多少のモデル経験はあったようである。
12期で道場破りとして登場した小倉星羅は、その後『恋のから騒ぎ』にも14期生として出演し、現在は広島テレビのアナウンサー。番組出演当時も事務所に所属するタレントであった。
13期生の1人が出演期間中、ある事件が発覚して途中降板となった。
13期生・17期生・19期生それぞれの中から1人ずつ、番組公式サイトの「歴代メンバー」より名前と写真が削除された者がいる。
15期生の永崎翔は、現在ミュージシャンとして活動している。出演時からミュージシャン志望であった。
2004年以降、番組を引退した一部の女性メンバーがAV女優に転向するケースが相次いだ。これに該当する例として、桜一菜、朝香なつみ、新田知佳がいる。
パロディ [編集]
同局の番組『天才ビットくん』は、『真剣40代だべり場』というパロディコーナーを放送していた。
フジテレビの番組『めちゃ2イケてるッ!』も、『真剣10代一人30代すべり場!!』というパロディコーナーを放送していた。
フジテレビの番組『リチャードホール』2005年4月30日放送分で、山崎弘也扮する下衆ヤバ夫が道場破りとして登場する『ゲスリ場』というパロディコントが行われた。
アニメ『Saint October』の関連ラジオ番組『ゴスロリ少女探偵団 ラジオ日誌』は、出張版を『ロリ真剣!超オクト場』と題して放送した。
関連項目 [編集]
YOU
ジェネジャン
青春リアル
いちか?バチか?プロジェクト 若者の底力
脚注 [編集]
^ 第1期 2000年4月8日放送分
^ 第6期 2001年12月29日放送分
^ 第6期 2002年2月2日放送分
^ 第7期 2002年6月29日放送分
NHK教育 土曜18:30 - 19:10枠
前番組 番組名 次番組
オグリの子
(18:00 - 18:45)
カードキャプターさくら再放送
(18:45 - 19:10) 真剣10代しゃべり場
(2000年4月 - 2001年3月) コレクター・ユイ再放送 / 地球にやさしく
(18:30 - 19:00)
たべもの新世紀再放送
(19:00 - 19:45)
NHK教育 土曜21:00 - 21:45枠
教育トゥディ
(21:00 - 21:30)
21世紀ビジネス塾
(21:30 - 22:00) 真剣10代しゃべり場
(2001年4月 - 2003年3月) 21世紀ビジネス塾
(21:00 - 21:30)
世界美術館紀行
(21:30 - 22:00)
NHK教育 金曜23:30 - 24:25枠
金曜フォーラム
(23:00 - 24:10)
古典への招待再放送
(24:10 - 24:40) 真剣10代しゃべり場
(2003年4月 - 2006年3月) 一期一会 キミにききたい!
(23:30 - 24:00)
あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑
(24:00 - 24:30)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E5%89%A310%E4%BB%A3%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%B9%E3%82%8A%E5%A0%B4」より作成
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | NHKトーク番組 | 討論番組 | 有害指定された映像作品

最終更新 2010年4月3日 (土) 14:08